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なめこ

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他にも、本を読んだり
韓国ドラマも好きで。。

何といっても!
コブクロさんが大好きなので(//▽//)

…好きなことに関しては、
熱く語ってしまいますww


コメントがあると…
尻尾がちぎれるくらい(笑)
嬉しくなります壁|▽//)ゝテレテレ


こんな私ですが。。
皆さま宜しくお願いいたします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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物語【平和 ~優しい奇跡~】(12)

♦♥♦○o+一期一会のご縁+o○♦♥♦








一瞬何を言われたのか分からなかった……
だけど。。さっき敏海から言われたことを思い出して、ようやく夏美は理解する。


「でっ…電話の会話を聞くつもりはなかったんだけど、
『すぐお伺いいたします』というのは。。ひょっとして………」と夏美が尋ねた









「うん!そうだよ。今日が手術の日だ」



そう聞かれて、急にはたと気づいた。。
自分の身体を見てカーッと赤くなる

そんな夏美の表情を読み取ったのか敏海はこう言う





「まあ。。あれだ……その印は、手術のときも傍にいる!
僕も夏美ちゃんと一緒に戦っている!!とそう受け取ってほしい//////




…僕も正直、急で驚いた。。まさか今日が手術の日だなんて………ごめんね」


首をブンブン振る







「…あっ/////謝らないで!
手術の時にその印が見られちゃうのは…ちょっと恥ずかしいけど



敏海くんの気持ち、全力で受け止める!
傍にいると思うと心強いよ?ありがとう……………」かすかに身体が震えだした。。










「あっ。。あれ?おかしいな……傍にいるって言ってくれたのに何で身体が震えるの??


これから手術を迎えるというのに、
私。。おかしくなっちゃったみたい…どうしよう、敏海くん……?どうしたら止ま…」

すると突然、痛いほどに強くぎゅっと抱きしめられた

























「大丈夫…大丈夫だから………僕がついてるから何も心配するな。。









これからの『幸せ』のことだけを考えろ!
これから、俺達もっともっと幸せになるんだろう?



必ず生きて僕のところに戻ってくる!そう思い続けろ…





大丈夫…大丈夫だ。。。必ず生きて戻って来い!!!!!」










『大丈夫』という言葉を何度も繰り返しながら、敏海は言った…













とたんに涙が溢れた。。
「私………手術が決まったと分かって、急に怖くなったの。。


ほんとのことを言うと凄く怖い。。。




















でも…でもね?

敏海くん気づいてた??






今の言葉で、私がんばろうって勇気付けられたの。。


前にも言ったでしょ??
好きな人からの『大丈夫だよ』は魔法の言葉なんだよ…?














それに必ず戻って来いって…あたり前じゃない。。。
もっともっと敏海くんの傍にいたいもん!必ず戻ってくるわ!!

一緒にやりたいことが多すぎるって言うくらい、まだまだあるし
死んでも死に切れないわよ!!!!!」






























強く抱きしめた腕の力を緩めて、ようやく落ち着いた夏美に
額に優しくキスをした。。


「ほんとにもう大丈夫なんだな?」

「うん!心配かけてごめんね。。」と笑顔で言った











「そんな格好じゃあ…寒いだろう。着替えておいで?」


「うん!」と部屋へ戻っていった



夏美は『大丈夫』と言ってるけど、笑顔の裏では…
そうじゃないってことは敏海が一番よく分かってる

心配かけたくないのだろう。。


(そんな夏美に対して、僕は何ができる??何をしてあげられる…?)と思い巡らせていた






今できる事はこれしかない。。





























居間に戻ると
「……もうこんな時間だ。。朝ごはん食べようか」と声をかれられる

テーブルの傍にくると、敏海が夏美の椅子を引いてあげた




夏美が座ったとき、突然…

「夏美ちゃん、何かリクエストある?何でも言って??


僕が何でも好きなもの作ってあげる。

リクエストのと…
体力をつけるために、とっておきな料理も作るよ?楽しみにしてて♪











さっ。。夏美様、何かご注文はありますか?」











「プッ。。フフ…やだ(笑)敏海くんたら……夏美様って。。。フフフっ…執事みたい

ちょっと待って。。お腹痛い(笑)笑わせないでよーーー!」
















ようやく落ち着いた夏美は。。
「…好きなものよね。。うーん・・・












イチゴ!苺料理が食べたいです。よろしくお願いします/////」











「えっ・・・イチゴ?あの苺??(昨日食べたんじゃあ……)」

「あの苺…って。。他に何があるっていうのよ?



ひょっとして今、昨日食べたんじゃあ…と一瞬思ったでしょ??
(敏海は首を横にブンブン振る)




今日も食べちゃ悪い?



敏海くんが作ってくれた、手によりをかけたあの苺づくしのが…
また食べたいよ。。

飽きるまで何度も食べたいと思ってしまうくらい、凄く美味しかったんだから!







あの苺は。。あの苺はね!!

…私の中では忘れられない味なんだからね/////覚えといて!」













「………はっ。。はい!かしこまりました/////苺…料理ですね?

あとスタミナ料理も合わせて、今すぐ作って参ります!!」
と慌てて急いでキッチンへ向かった…

明らかに動揺している。。



それはそうだ…
『忘れられない味』はキスの味のことも関連しているということを












キッチンへ辿り着いても、まだ心臓が高鳴っている
むりもない。。忘れられない味だと言われたのだから


ようやく呼吸を整え料理を作り始めた…


























しばらくするとキッチンから。。
部屋中に美味しそうな匂いが漂ってくる…


(うわぁ~良いにおい。。)

「あっ。。あの敏海くんーーー!
私、ただご馳走になるのも悪いから/////…食器の準備しておくね?」



「ありがとうーーーーー!助かるよ!!」と遠くから声をかけられた


















(よしっ。。出来た!)とキッチンから、料理を持ちながら夏美のいるテーブルへと向かう

「ご飯と豚の生姜焼きでございます。どうぞお召し上がりください…」




「フフ。。何だかお店にいるみたい(笑)



そろそろ普通に喋ったら?敏海くん、一緒に食べようよ??




一人じゃ寂しいから。。ねっ?」

夏美にそう言われてこくんと頷いた


自分のも持ってテーブルの上に置き、椅子に向かい合って座る





敏海が座ったのを確認すると
「では。。いっただきまーーす!」


「いただきます…。」



豚の生姜焼きの横には千切りされたキャベツや
人参や大根にホウレン草やジャガイモといった野菜がごろごろとつけ合わせている

健康そうなものばかりだ。。


お肉もいっぱいあって、ご飯が進む進む………



「敏海くん!おいしい。。凄く美味しいよ!!

お肉につけてあるタレも一緒に
ご飯と食べると、もっとオイシイ。。



すぐ溶けてなくなって、何だか優しい味がする…
いつまでも食べていたい味だわ………野菜もおいしい。。」




「うわ。。ほんとだ……自分で言うのもなんだけど、美味しいね(笑)」














いつの間にか、お皿がみるみるきれいになっていく…



夏美が食べるのに夢中になっている時を見計らって
テーブルの上には苺料理が沢山並べられていき。。

「さっ!次はお待ちかねの苺づくしだよ?



夏美ちゃん、苦しくない?大丈夫??」





「。。うわぁ~凄い♡イチゴがいっぱい♡♡

苦しくないよ?大丈夫!!デザートは『別腹』っていうでしょ?」








「ふふ(笑)別腹って。。ささっ!食べて食べて♪」と進めた




ショートケーキに苺ジュースに苺パフェに…
苺タルト、そして小さいお皿に果物のイチゴがゴロゴロと添えてある。。



さっき。。あんなに沢山食べたのに、どこからそんなに入るのだろう…
まるでブラックホールみたいに吸い込んでいくよう。。


敏海も一緒に苺料理を食べながら、
夏美が食べていく様子を呆気にとられて見ていた





その光景を、ずっと見ていた敏海はつい。。
「………太るよ?」と思わず声が出てしまった



「…ひっ。。ひどーい!!(顔がむくれる)

そもそもこんなに美味しいものを作った敏海くんが悪いんだからね!
太ったら責任とってもらうからっ!





……だけど。。太っててもいいもん!幸せ太りっていう奴だよ(笑)」と開き直った




「そこ…普通。。開き直るか(笑)?普通。。怒るだろう……」とノリ突っ込み

(それに『幸せ太り』って…何なんだよ)
どうやら笑いのスイッチが入ってしまったようで、しまいには「ゴホ…ゴホッ。。」とむせた…



「ちょっ!!ちょっと、大丈夫??急に咳しだして。。」
椅子から飛び降りて敏海の傍にいき、背中をさする夏美に声をかけた

「……大丈夫、大丈夫だよ?勝手にツボに入っただけだから。。。
心配しないで、夏美ちゃん」




「??」
まだ当惑している夏美が。。後ろから突然抱きついた






「どっ。。どうかしちゃったんじゃないかと思ったよ……凄く心配したんだから!
敏海くんに何かあったら私。。。」

立った拍子に椅子が勢いよく倒れ、敏海は夏美を思いっきり抱きしめた



背中越しで…
「大丈夫だから!!!僕は夏美ちゃんの前からいなくならない、約束する!」

指で涙を拭いながら「ほんと。。夏美ちゃんは泣き虫だなぁ~」と言い、よしよしと頭を撫でる


そして優しく包み込むように、また抱きしめた……




















ふと我に返った夏美は、ぱっと離れ
「ごっ。。ごめんなさい!取り乱してしまって/////私とした事が…




あっ!椅子が…」と壁の向こうまでいってしまった椅子を、急いで取りに行く



テーブルの傍までいき
『はい!』と今度は夏美が敏海の椅子を引いてあげた。。


「一度してみたかったんだよねぇ~♪こういうこと。。さっ!座って?」




「ありがとう。。」
言われるままに座った敏海は、
テーブルの上にあった苺料理がいつの間にかなくなっているのに気づいた。。



「ぜっ。。全部食べたの?こんなにあったのに??」


「うん/////凄く美味しかったよ!えへへ」

空になったばかりの皿に、しばし眺める状態が続いた…
敏海は驚いているのである。




「ごっ…ごちそうさまでした!敏海くん?ありがとね♪
お腹いっぱい食べられて。。私、今もの凄く幸せだよ??


本当にありがとう……楽しかった。。素敵な時間、嬉しかったよ」





敏海は、はっとした。。
「……こんなんでいいなら、これからいくらでも作ってやるよ!!!


……………だから。。だから!?これからいなくなるようなことを言うな。。
言うんじゃない!!不安になるだろう…」声が震え、手をぎゅーと握り締める






「ごっ。。ごめんなさい……そ…そんなつもりで言ったんじゃ。。。



私、どこにもいかないよ?敏海くんの前から消えたりしない、絶対に…
お願いだから、そんな顔しないでよ………

さっきも言ったと思うけど……死んだりなんかしないんだから!信じて?





ねっ。。?」




手の甲で自分の涙を拭った敏海は、かすかに微笑む…

(そういえば、さっきも同じようなことがあったな。。
……今度は逆に俺が夏美に励まされてる。。ほんとは夏美の方を励まさなきゃいけないのに





駄目な夫だ。。。)






そんな敏海の気持ちなどお構いなしに、敏海の心を見透かしたように夏美はこう言った

「さっきも。。似たようなことがあったよね…ふふっ(笑)おかしい・・・
何かしらツボに入るところも同じだし、敏海くんも意外と泣き虫で、それに怒りっぽくて。。。

そういうところがお互い似てる……好きになっちゃうと、似ちゃうのかな。。なんて(笑)





敏海くんは……駄目な夫なんかじゃないよ?
そんなこと絶対ない!むしろ感謝してるくらいだよ。。。いつもいつもありがとね/////」


今この瞬間まで。。ずっとモヤモヤしていたことが
夏美の今の言葉でスーーーッと少しずつ解けていくようだ

心に心地よい風が吹いてきたようで、気持ちがどんどん軽くなっていく。。。












(俺が…夏美を信じないでどうする?)と自問自答した……
































敏海が不安になる気持ちも凄く分かる。。
私が逆の立場だったとしても同じ不安を抱くかもしれない

もしかしたら、万が一のこともあるかもしれない……
一生…もう二度と永遠に会えなくなるかもしれない。。。






………今この瞬間が最期かも知れないと思った夏美は、
気になっていたことを思い切って聞いてみた

「……指輪のことだけど、あの時ビックリしちゃった。。」




突然聞かれて一瞬、驚いたが…言葉を返す

「驚かせてすまない。。内緒で買って、本番のとき夏美を驚かせたかったんだ
思ったとおりの驚き方で危うくツボにはまる所だったよ(笑)」




「ほんと、ビックリした。。









でも……
あの時、敏海くんがくれた……かわいい玩具の指輪の方がいい。。

私、凄く気に入ってるの…


せっかく買ってくれたのに悪いけど、これからも元祖の指輪をはめてもいいですか?」





「フフッ。。元祖って(笑)それならこうしない??」
椅子から降りて、傍の小さい箪笥からカラーの紐を取り出した。

夏美の似合いそうな色を選んで
その紐を指輪に通してネックレスにした。。







しばらくしたら夏美の後ろにやって来て、そのネックレスを首にシャランとかける…

「うわぁ・・・素敵。。」


「これなら…どこにいても何をしてても一緒だろ?
僕が傍にいないときでも、これを見たら近くにいると感じるはずだ。。。




……きっと。。手術中は外されると思うから、その時まで着けてて欲しい!
意識が戻るまで僕が預かるから…


















ほら!お揃いになったよ…/////」
振り返ってみると、敏海の首元からきらりと光るものが見える

敏海は青で夏美はピンクの紐の色違いだ




「あっ…お揃いだ。。




凄く。。凄く嬉しいよ…ありがとう………。」






「女の子ってこういうの好きでしょ?」



「ふふ(笑)敏海くんもこういうの好きだよね!だって。。」








すると、ポケットからあるものを取り出す











「ほら!見て、敏海くん?これ覚えてる??」

「/////!」




「こんな可愛いの。。敏海くんだからこそ選べられたんじゃないかと今、改めて思うの
選び抜くセンスあると思う!これは凄い才能だよ!!













。。あのお願いがあるんだけどね…
もし良かったら、またはめてください/////」



「えっ。。うん……いいけど…」




手に汗が出て上手くはめられず、苦労したけど
ようやく中指にはめることが出来た








「それじゃあ。。僕も…」とポケットから指輪を取り出した



「えっ!敏海くんもポケットから(笑)やだ~おかしい。。。ふふっ……」

中指にはめようとした夏美の手が、若干熱い事に気がついた










少し熱があるかもしれない。。




「大丈夫?手が熱いけど。。」


「うん!大丈夫だよ?少し火照っただけ(笑)ちょっと外に出てもいい?
風に当たるとひいてくと思うから。。おさまったら戻るよ!」















夏美の言葉通り、数分経つと戻ってきた。。

「うわぁ~やっぱりお揃いっていいね!ほんと…素敵。。
しばらく指輪とネックレスに見惚れちゃったよ(照笑)ありがとう!!」


「……もう。。大丈夫なの?落ち着いた??」






「うん!お蔭様で!!心配かけてごめんね?







あっ。。もうそろそろ時間じゃない?午後からでしょ??」


夏美に言われて、腕時計を見るともう出かけなきゃいけない時間帯だ…




「心配だから、一応病院で測ってもらおうか?」

「うん。。そうする!」敏海の腕を取り『さあ。。行きますか』と促した




玄関を出たとき夏美はふと思った…

(……こんなに大切なものをいっぱいくれたのに。。私は敏海くんに何ができる??

こんなに色々としてくれて、これからどう返していけばいい?)






























季節はもう冬。。外に出ると
クリスマスツリーやリース類のものが、どこの家にも飾り付けされていて街中がにぎやかだ

このシーズンになると、人々がいつも以上に活気づく


商店街にはサンタさんの格好でケーキやグッズが売られている…




「うわぁ~!!……気づけばもうすぐでクリスマスなんだね♪


あっ!あそこのお家の飾りつけ。。とってもかわいい…
トナカイさんが特に♡♡夜になるとイルミネーションが綺麗そうだよね!!






………見てみたいなぁ。。








うぅ…それにしても、今日は本当に寒いね。。」

「うん、そうだね。。




ほら!(ダウンジャケットを叩く)
手…冷たいだろう。。ポケットの中に手を突っ込めよ////」




「うん。。そうする!
………お言葉に甘えて、失礼します/////」と敏海のポケットに右手を突っ込んだ









「あっ。。あったか~い…もふもふしてる!


敏海くん、ありがとね?凄くあたたかいよ!!まるで。。お鍋のなかにいるみたい」


「お鍋の中?」と聞き返す




「うん!お鍋って、色んな食材を入れるでしょ?
加熱をすると。。
だんだんと熱くなって野菜やその食材が染み渡って美味しくなるの


だからね?
今入れた手が急に温かくなったから、乾燥もせずにかさかさにもならずに
ずっと家の中にいた状態で保てるんだよ??」




「分かったような…分からないような。。


食べ物で例えるなんて夏美ちゃんらしいね(笑)」



「えへへ////」





(その笑った顔が。。たまらないんだよなぁ~ずっと見ていたい気持ちになる…

この笑顔がある限り、
俺は今まで……頑張って来れたんだ。。。夏美には感謝したくても仕切れない……




この恩をどう返していけばいい…?)























歩いていくうちに…


いつの間にか街のにぎやかさは消え、二人は森の中へズンズン入っていく。。

やがて木の間から病院が見えてきた




木の間を出ると、小川が流れていて
動物たちが水を飲んだり木の実を食べたりしている

猫が切り株の上で気持ちよさそうに
丸くなって居眠りをしている……



さっきとは打って変わって、ここは風が何故か暖かい
心地よい風がビュービューと優しく吹いている。。不思議なところ





病院は小川の向こう側にある

患者さんが散歩するには、自然がいっぱいのこの森は
安らぎと癒しを与えてくれる大切な。。無くてはならない存在だ







『ここで敏海くんが働いているんだ。。』と夏美は思い、胸が熱くなった…
それと同時に、さっきまで…まだ少し不安を感じていたのが
一瞬にして消え去ってしまった










敏海の言うとおり『信じてみよう』と一層強く心に誓った





















「さっ。。もうすぐだよ?」
敏海の手に引かれて、橋をまっすぐ歩いていく

橋の下にはお魚が泳いでいて、水面にピチョンと水しぶきを上げて跳ねる音
そして波紋が広がる…





小川を通り越して、数歩歩いた先には病院が…
看護婦さんが待ち構えていた。。


「あっ。。あの!こんにちわ////安堂夏美と申します!


きょっ……今日はよろしくお願いいたします!」






夏美の様子を見て看護婦さんはこう言った。。

「あら?あなたが噂の夏美ちゃんね!さあ。。入って…
旦那様から色々とお話は聞いていますよ?」夏美はチラリと敏海の方を見た…



「あらあら(笑)ふふっ。。誤解しないでくださる?
意外とヤキモチ妬き屋さんなのね!かわいい♡


安堂くんが好きになるのも分かるわぁ~
食べちゃいたいくらい。。笑




それに…あなたたち二人は幼馴染なんですって?素敵だわ~♡♡
私、こういうお話大好きなんですもの。。

ついテンションが上がってしまってごめんなさいね?






(夏美の耳元にきて)ここだけの話。。
安堂くんはね?子供の頃から夏美さんの初恋で………」













「うわぁーーーーーーーーーーそれ以上は言うな!!!!!


しかも大きな声で/////
……あんたはこっそり話してるつもりでも、声のボリュームが大きすぎるんだよ!


いい加減自覚しろよ!?



































見かけは女に見えても、あんたは紛れもなく男だろ!!!!!!!!!!」




「!」


あまりにも衝撃的過ぎて、思わず固まってしまった。。

初めて見た人から見れば
今、目の前にいるその看護婦さんは女性にしかみえないだろう




確かによく見ると…敏海の言うとおり
声の大きさは、女より少しばかり大きいかも知れない。。

背格好も敏海よりやや高いほうだ
口調から察すると、どうやらオネエ系らしい………









「あらあら。。驚かせちゃってごめんなさいね~

私、実は正真正銘の男なのよ。女に憧れて、今こういう格好をしているの





あっ…まだ固まってる!夏美ちゃん。。夏美ちゃん!!!!!」


身体を揺さぶられて、はっと気づく。。





「もっ。。申し訳ありません!!固まってしまって…」








「どうしてあんたがここにいるんだよ!他の看護婦さんはどうしたんだ!?」



そのオネエ系の看護婦さんは、にやりと笑ってこう言った。。
「だって~あなたの噂の奥様よ?拝みたいじゃな~い♡

他の看護婦たちには、見たいと無理を言って
こうして私が参上したわけよ?」と胸を張る










「かっ…勝手に人の妻を拝むなーーーーーーーーーー!



さっきから気になってたんだけど噂、噂ってなんだ!?
どっからその情報を仕入れてきた!!!



それに、なんで俺たちの事を色々と知ってる??
誰かに話した覚えは今まで一度だってないんだぞ!」







「……ふふん!私の周りにはね情報網が凄いんだから(笑)
安堂くんの知らないところで、色んな情報が飛び交っているんですもの!!


それでその話題を女子会で話して
私たちはこれを肴にして大いに盛り上がるのよ~~~~~ごちそうさまあ♡♡」とウインクした





「何が『ごちそうさまあ』だ!!いい加減にしろ!?」









廊下でくすくす笑う声がした。。
「また、あの二人の言い争いが始まった(笑)」


「もうこの病院では名物になってるよね~♪あはは」


「普段はそれほどでもないのに、何かのスイッチが入ると凄まじいケンカになる。。
お前らは子供か?

仲がいいのか悪いのか…はっきり決めてもらいたいもんだ(笑)




はっきり言ってどっちなの?」






「うっ…うるさい。。黙れ!!!!!


















あっ………」敏海の顔が蒼白になる。。

















たった今、敏海に怒鳴られた人は
なんと婦長さんだったのである。。男勝りの…しかも美人さんときた……


「もっ…申し訳ありませんでした!!!!!婦長さんになんて失礼なことを/////


本当に申し訳ございませんでした!!!!!!!!!!」と深々と礼をした



















「プッ。。」と思わず吹き出した

声のした方を、その場にいる全員が一斉に振り向くと…









「ククっ…ははははは……(笑)




もう…やめて~笑いが止まらないんだから。。。」


(敏海くんが、お前呼ばわりするなんて…ほんとおかしい。。笑

それに…名物って………敏海くん、毎日こんななの!?まるで夫婦漫才みたい・・・
オネエ系の人も私、初めてみた…なに。。この病院?)











目に涙を浮かべながら、ようやく落ち着いた夏美は
「なんで…なんで。。こうも面白いの??全員、個性的過ぎるでしょ(笑)




それになにより、敏海くん!
『初恋』ということは、もうすでに分かりきってることなのに…
こんな慌てようはないでしょ?!看護婦さんに失礼よ!!



……謝りなさい!」








「むう.....」とむくれた。。


「むくれたって駄目よ!謝りなさい!!」





「……婦長さんには、ちゃんと謝れたでしょ?

だから出来るはずだわ??けじめをつけなさい!ほらっ!!」と背中をぽんと押した




何気に強く押されたような気がした…
(もしかして。。妬いてる?)と敏海はふと頭の中をよぎった。。









「わっ…分かったよ/////」まるで親子喧嘩のようだ…






看護婦さんのいる方向を振り向き、『申し訳ありませんでした!』と深く礼をした



「(夏美の方を振り向き)いいのよ~夏美ちゃん、そんなことしなくて(笑)
でも。。ありがとね?おかげでスッキリしたわ~~~♪


お・か・え・しに♪このお話をしてあげる♡ちょっと来て!!」

言われるままに近づいていったら、耳元から……






「えっ。。うそーーーーーーーーーー!?…それって本当の話なのですか??」
こくんと頷くのが見えた敏海は、何を聞かされたのか気が気じゃなかった。。
























遠くから足音が聞こえてくる。。
さらに近づいて……壁から顔を出した


「……あと1時間したら手術の時間ですよ。。
何をしているのかと思えば…いつまでここにいるのですか?

診察室で待ってたのに、ずっと来ないから心配したんですよ??風邪ひきますよ」





「はい。。すみません……いこうか、夏美?」
こくんと頷き、後ろを振り返って礼をする。。

お医者さんの後をついていき診察室へ入っていった…





間髪を入れずに敏海が「あっ。。あの…さっき病院へ伺う前なんですけど
手が熱くなっていたのですが診てもらえませんか?熱でもあるのでしょうか、先生??」



体温計を取り出し夏美に手渡す










しばらくしたら音が鳴り出し結果を見る
その結果を見たお医者さんは『正常ですよ、熱はありません!』と言った。。

「奥様。。愛されてますね~♪♪こんなに心配してくれて、尽くしてくれる旦那さんは
他にいやしませんよ!よくこんないい男をつかまえましたね♡」


羨ましいわぁ~と言わんばかりの笑顔で夏美たちをからかった





この病院の人たちは、どうやら…からかうのが皆んな好きらしい。。特に敏海が標的だ

そんな敏海に少し同情した夏美だった
























「はい!全て異常なしです!!……あっ。。まだ少しばかり、お時間がありますから
部屋でゆっくりと休んでくださいね♪夫婦水入らず…」


「ありがとうございました!!!」
ドアを閉められるよりも先に、夏美は急いで『ありがとうございました!』と言い礼をした




同時にピシャリとドアが閉まる。。





辺りはシーンと静かになり、無言で部屋へ向かった





部屋の前まで行き、敏海はその場にしゃがみ込み頭を抱える……
「はぁ。。どいつもこいつも勝手なことを言いやがって/////
後で覚えてろよ!」と最後の捨て台詞を残して、ふて腐れた

そんな敏海を黙って見つめていた。。











しばらく座り込んでいた敏海の背筋に視線が走る
後ろを振り返ると夏美が「やっと気づいた!」と声をかけ立ち上がる

「悪い。。すまない/////」手を差し出した夏美の手を掴み、立ち上がった・・・









そしてドアを開け患者さんに挨拶をしていきながら、部屋の中へと入っていく
ベッドに辿り着くと敏海も夏美も一緒になって座った

「ふぅ。。」

「疲れただろう…少し寝たら?飲み物、買ってこようか??」


「ううん。。ここにいて?夫婦水入らずって言ったでしょ?」




「……あっ/////あれはだな。。ただ僕たちをからかっただけなんだ…あまり気にするな!」









「ふっ・・私たち夫婦じゃないの!?」




「そんなこと言ってない!!!」







(……あれ?前にも同じようなことがあった気がする。。あっ!そうだあの時だ)と頭をよぎった






『ふふ(笑)』と夏美も同じことを思ったらしく、二人して笑い合った












「のど渇いただろう、飲み物買って来るよ!水分は取ったほうがいい…」



「それじゃあ。。お言葉に甘えて…お願いします/////」





『すぐ戻ってくるからな?』と言い残して
部屋を出て行く敏海の後姿に向かって「気をつけて!」と声をかけ、ドアが閉まる









敏海がいなくなった後、夏美の周りにはだんだんと人が集まってきた。。

「あなたが…」今話しかけた人が言い終わらない内に



割って入って「噂の夏美さんね!!色々と話はあらゆる人から聞かせてもらったわ?
私今、小説を書いているの!材料のネタになりそう……

こうしてお会いできて光栄だわ。。色々と教えてくださる?」




「いっ。。いや…そんな滅相もないことを/////

どんな噂か知りませんが、話のネタになるほどでは……」

いいじゃない♪と腕をがしっと掴まれる。。








困っている夏美を、最初に話しかけた人が
「。。ちょっと、あなた!ここは違うお部屋でしょ?
退屈なのは分かるけど、そろそろ先生が来る時間だから早く戻りなさい!!さあ!」



「もっと。。話したかったのに……ごめんなさいね?夏美さん。。。そろそろ戻るわ」
と部屋を出て行った。。

他の人には逆らったりするけど、この人にはそうとう頭が上がらないらしい…


ドアが閉まるのを見届けて、その声のした方向を勢いよく振り返ると。。


















「やっぱり。。やっぱり!先生だーーーーーーーーー!先生……ご無沙汰しております!
私、安堂夏美です!!あっ。。足立夏美です/////覚えていますか??」

「もちろんよ!生徒たちのこと、忘れるわけないじゃない。。
今はこんな姿だけど、これでも担任よ♪♪」




きぃっとドアが開いて敏海が戻ってきた
「お待たせ、買って来たよ?はい!」



「あっ。。ありがとう…それより敏海くん、どうして教えてくれなかったの?先生のこと!」




「……私が無理を言って、『言わないで』と口止めしたの。。
余計な心配かけたくなかったから。。だから怒らないであげて?



私。。途中から赴任してきたでしょ?5、6年担任を受け持ったけど
まだまだ未熟だったから…

そんな失敗だらけの私を、あなた達3人は励ましてくれたの
何度も助けられたわ。。香織さんはお元気かしら?」



「はい!元気に頑張っています!!私より先にもう結婚していたんですよ?
何も教えてくれなかったから、知ったとき腹が立ちましたよ」




「そう。。良かった。香織さんも元気そうで……
ふふふ(笑)相変わらず変わらないわね。あなた達3人は…



私、風の便りで事件のことを聞いて…ずっとあなた達二人を心配してたの
それに。。この病院に敏海さんが働いているなんて驚いたわ」


「僕も驚きましたよ。先生!本当は。。別の形でお会いしたかったですが…
こうしてまた会えてとても嬉しいです!!!」と言葉を返した





「正直ね(笑)……私も別の形でお会いしたかった。。





実はね?私、あなた達二人のこと陰ながら見守ってたの
見ていてヤキモキされたわ。。ぜ~んぜん気づかないんだもの

特に夏美さん!鈍感なところが悪いクセね~
そういうところ昔から変わらない。。


私がこっそり教えてあげたくなったわ(笑)





それに、事件のこと地震のことを知ってここがきゅーんと物凄く痛くなった。。


(敏海の方を見て)
……無事に生きててくれて本当によかった。。ありがとね?
こうして夏美さんと敏海さんがまた再会する事ができて、先生とても嬉しいわ。。










…ところで夏美さん?さっき『安堂夏美』と言ったわね??
それを聞いてピーンときたの。。やっと、やっと!結ばれたんだって…悟った。。

私、凄く嬉しかったわ。。……………もう思い残す事はない」




「えっ。。。?」

(それって…どういうことなのですか??先生!)喉まででかかったその言葉を飲み込む



















「私ね。。実は、もうすぐであの世から迎えが来るの…


まだまだいたって元気なのにね?お医者様から肺を少しばかり患ってると聞かされたの




こうして明るく振舞ってるように見えるけど、
こう見えて…結構。。息を吸うのも呼吸をするのも辛いのよ」






「そんな……なんでどうして先生が。。こんなことに………




希望はないのですか。。?肺移植という方法もあるんですよね??
ねっ!敏海くん!!医者でしょ?助けることは出来ないの!?」



「……」




「なんで、黙ってるの??何とか言いなさいよ!




………もう助かる望みは…ないの。。?黙って死ぬのを待つ道しかないの??ねえったら!」








「できることは全てやった……残念だけど、もう方法はないんだ。。


こうなってしまうから、だから夏美には言わなかったんだ…分かってくれ」

肩が震える敏海を見て、夏美は顔をうずめた






















「それじゃあ、こうしない??」
まるで『お昼はこれからどうする?』と言うかのように、突然切り出した

これからこの世からいなくなってしまう人には到底思えない軽い口調で



「夏美さん、これから手術でしょ?
私。。あなたの手術が終わるまで、何とか持ちこたえてみせる!
絶対に死なない!!死んでたまるもんですか!


そして目が覚めたらまた会いましょう?
他とは違って、ここの病院の食堂の料理はとびきり美味しいんだから!

私、あなた達2人にご馳走してあげる♪約束よ?」と小指が差し出される。。




その小指を絡ませて指きりをした
まだ若いのに、先生の指は木の枝のように細かった…











看護婦さんがやってきて(今度は普通の看護婦さんだ)

「もう~そろそろ手術の時間ですよ!安堂夏美さん」


「はっ。。はい!」と勢いよく立ち上がった
首にかけていたネックレスと指輪を敏海に渡す



「そっ……それじゃあ。。しばらく預かっといてください/////」
まだ温かい体温が敏海の手に伝わった




「敏海くん!先生を。。先生をどうか宜しくお願いします!!」
礼をして看護婦さんの後を着いていこうとしたとき…









「ちょっと待って!!夏美ちゃん、どこ行く気??」


「えっ。。手術室だけど…
敏海くんがそのこと一番よく分かってるでしょ(笑)可笑しなこというのね~」



「可笑しいのは君だろう?普通。。今使っているベッドに横になって手術室へ向かうはずだ
歩いて手術室へいくなんて、この病院ではまだ一度も見たことがない。。」




「わっ。。分かったわよ/////恥ずかしいから大声出さないで…!
……ここに先生がいるから、つい学校と重なっちゃっただけよ!笑わないでくれる?






寝ればいいんでしょ?寝れば。。」












「プっ。。ハハハハハ…(笑)

久しぶりに笑わせてもらったわ!相変わらず昔と変わらないのね。あなたたち…
本当に本当に今日、会えて嬉しかったわ?


これも『ご縁』というものなのかもしれないわね…」としみじみ言った




「さっ!夏美さん、早く横になって!先生が首を長くして待っていますよ?」











ベッドへ上がろうとしたとき、急に手が震えた。。
「夏美ちゃん?」


「ごっ。。ごめんね?さっきまでは大丈夫だったのに…
いざその時になると急に怖くなって。。ちょっと待って……」と深呼吸をした





そんな夏美に後ろから包み込むように抱きしめた
「あの先生なら、きっと大丈夫だ!夏美を安心して任せられる!!普段はあんなんだけど…
腕だけは確かだ。。僕が保障する!さあ。。行って来い!」と背中をぽんと押された


「うん。。分かった…(敏海くんの言葉を信じるよ。。)」とベッドに上がって横になる



敏海を見上げている夏美に、敏海は額にキスをした。。
「/////行って来ます。。」







「……行きましょうか。。夏美さん?」
『はい』と答えて、病院のスタッフさんとともに手術室へ運びだされていく…



手術室へ向かう途中。。
入れ替わりに、看護婦さんと医師たちが急いで走っていく足音が聞こえたような気がした


























扉が開くと、ついさっき会ったばかりのあの看護婦さんがいた。。
病院のベッドから手術用のベッドに乗せられ…


「あら、夏美ちゃ~~ん♪また会ったわねぇ♡

……私、普段はあんな格好をしてるけど。。実はこう見えて医師なのよ??」






急に、ちくっと刺されたような気がした…

「だから、これから夏美ちゃんに魔法をかけてあげる!
全力を尽くして私達も一緒に戦うから、安心してお眠りなさい?」


最後の言葉を聞き終わらないうちに、目の前が真っ暗になった。。




















































手術を開始してから30時間が経とうとしていた
【手術中】のランプが消え、やがて扉が開いた。。

ストレッチャーを押しながら夏美は病室へ運び出されていく
敏海の心配をよそに、ぐっすり熟睡しているようだ…




「先生!!夏美は。。先生!?」と体を揺すった




顔を一瞬曇らせる。。
「手術は・・・




































手術は、もちろん成功よ?………もう大丈夫!!!!!」

敏海は頭を抱えてその場に座り込んだ。。


「出てきたとき。。
深刻な顔してたから、夏美の身に何か起こったんじゃないかって本気で心配したんだぞ??

からかうのも大概にしろ!!!!!





じゃあ…ほんとに手術は成功したんだな?本当に…本当に良かった。。。」













『ありがとう、先生。。』と敏海は言った。。
そんな敏海を思いっきり強く抱きしめる

見かけは華奢に見えるが、脱ぐと物凄く筋肉があるらしい…



「うわっ/////やめろ!!離せ。。。何するんだ!?苦しい。。」




「さっき何言った~♪もう一回言ってくれない??
あんたから、私に『ありがとう』の言葉が出るなんて珍しいんだから!」

「ちゃんと聞いてるじゃないか!金輪際言わねぇよ!!」






看護婦さんが駆けつけてきて
「ちょっと!あなた達!!いつまでここにいるんですか??
もう夏美さん、部屋へ運びましたよ!


夏美さんをそっちのけで、こんな所で二人してイチャイチャするなんてあんまりだわ?
旦那さんが傍にいないでどうするの!?早く行きなさい!!これは命令よ、安堂先生!」


(別にイチャイチャなんてしてねぇよ!
しかも相手は男だぜ?笑わせるな!!)と心の中で毒づく





反射で勢いよく立って、今まさに走り出そうとしたとき
耳元からこそっと聞こえた。。









「………あの、キスマーク見たわよ?最初は夏美ちゃん。。
恥ずかしがってたけど麻酔を打って数分が立つと、いつの間にか眠ってしまったわ


見かけによらず。。安堂くんって意外と隅に置けないのねぇ~~~♡積極的過ぎるでしょ(笑)
惚れ惚れするわぁ~♪♪」





「//////!」かぁーーーーーーと顔が赤くなった。。
敏海は涙目で訴える…









「安心して?誰にも言わないわよ??


これであの時の借りは返せたわ♪……ふふふ(笑)」

『これは最後の切り札になるわね~』という企みの言葉を、敏海は聞き逃さなかった……






(『誰にも言わない』と言っておきながら…こいつは相当口が軽いから油断できない)
あんな奴に弱みを握られたと感じた敏海は、頭を悩ますばかりだった。。























そんな時、突然「安堂先生!早く!!!!!」と声が聞こえ
雷に打たれたかのように、はっと我に返った


夏美のいる部屋に向かって
後ろを振り返ずに一気に敏海は走り出して行く。。














遠くから。。『廊下は走るなーーーーーーー!』という怒声が聞こえてきた……










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