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…好きなことに関しては、
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嬉しくなります壁|▽//)ゝテレテレ


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物語【平和 ~優しい奇跡~】(10)

♦♥♦○o+すれ違い+o○♦♥♦



いつまでこうしていただろうか。。

敏海が無事生きていたことに初めて気づいた夏美は
いてもたってもいられず、こう切り出した…



「あっ。。あの時、何があったの?どうしてここにいるの??
何年経っても、ずっと連絡がないから死んだとばかり思ったじゃない。。。」






夏美を抱きしめてた両手を離し、敏海の顔が曇る………




「…意識を取り戻した僕は。。地震が起こる前の日までずっとリハビリをしてた

ようやく…生活には困らないほどには治ってきて、動けるようにもなったんだけど








その翌日。。あの震災が起こった…

リハビリで疲れて寝ていた僕を、看護婦さんが起こしてくれて一緒に逃げた」









屋上に行った時、固まった。。
ここに避難してきた人達が皆んな怯えている


「下から水が。。上へ上へと上がってくるのを僕は見た……

もう…自分は死んでしまうんじゃないかと思ったんだ






そしたら上から飛行機が来て僕たちを助けてくれた。。










やがて避難所へ辿り着いて、
リハビリをしていた僕を懸命に付き添ってくれて
そして治してくれた恩返しに。。

お医者さんと協力して皆を助けたんだ……
怪我の手当てのお手伝いをしたり、食べ物や水を配ったりして。。。


誰も死なせないようにと祈りながら…



皆を。。皆んなを助けていく日々を繰り返していくうちに
いつの日か、こう思うようになったんだ。。



















僕もあのお医者さんになって、人を助けたいと。。
だから今…










いっぱい勉強して、
お世話になったあの病院で働いているんだ

前の病院は津波で壊されちゃったから、
この近くに新しく立て直して移ったんだけどね。。。」




「……。」
何も言えなくなってしまった夏美は、ただ黙ることしかできなかった…















しばらくしたら、遠くから花火の音が聴こえてきた。。
ドーンドーンって体中から響いてくるのが伝わる



「……………ごっ。。ごめんなさい!おっ。。思い出させてしまって…

ほんとに。。ごめんなさい………ごめんなさい。。。」




消え入るような声で言った夏美を、
敏海はさっきよりも強く…だけど優しく抱きしめた。。

謝らないでいいんだよ?と言っているかのように………









「ねぇ。。夏美ちゃん、僕はね?

病院がここに移転した時からずっと…夏が来るたびに
近所の商店街の『縁日』にかかさず来て、ずっと夏美ちゃんを待っていたんだよ?


知らなかったでしょ?






だからね。。

……こうしてまた会うことが出来て本当に良かった


夏美ちゃんとこうしてまた会うことが出来たから、僕は最高に嬉しいよ。。。




夏美ちゃんと会えたから、やっとこの街に戻ってきたって実感する…」









両手を離し、お互い向き合う形となった。。

夏美は泣いていた



目から涙が溢れているのを敏海が拭う





「……相変わらず泣き虫だなぁ~夏美ちゃんは(笑)」






ハッと我に返って
「…かっ。。香織は?香織にも教えないと………教えなきゃ。。。」

鞄から携帯電話を取り出そうとした手を敏海が止めた




(えっ。。なんで……止めるの?)














夏美が困ったような顔をしているのを見た敏海は、くすりと笑う。。




「…ポケットの中、覗いて見てください!」


(えっ。。ポケットの中………?)














探っていたら、中から出てきたのは指輪だった。。

かわいい玩具の指輪…
































「足立夏美さん!

僕と……けっ。。結婚してください!!!!!





これから先。。何があっても、何が起ころうとも……………絶対、僕から離れないで…


ずっとずっと、私の傍にいてください。
























この指輪はね?だいぶ前…三人で行った縁日で。。

一人で内緒で的当てゲームの屋台へ行ったとき
夏美ちゃんに似合う可愛いのを見つけて、この指輪を絶対に渡したくて当てたんだ


一目惚れだったんだ。。


何回やっても当たらないから苦労したんだよ(笑)



随分遅くなっちゃったけど。。やっと渡すときがきた…






ほんの少し錆びれてるけど、
いつかお金が貯まったら本物の指輪を贈るからね」







さっきポケットから取り出した指輪を
夏美はじっと見つめていた。。。

「あの時。。『大事な話』があると言ったのは……」






こくんと頷く。。
「そう…夏祭りの待ち合わせをして、
その帰り際……『その日。。少し時間を空けてくれないか?』と言おうとしたんだよ










まさか、こんなに何年もかかるとは思ってもみなかった




結構時間がかかっちゃったよね(笑)」

夏美もつられて一緒に笑う。。





大事な話があると言ったのは、
こういうことだったのか……と全てを察し安堵する







こんな。。簡単な一言だったんだ


敏海の言うとおり…
気づかないうちに本当に長い年月が経ってしまった。。





























すると突然…
「………ねぇ!夏美ちゃんは、子供がいたら何人欲しい?」




「えっ。。子供…?」
サッと顔が青ざめる………





「僕はね、子供の頃。。
夏美ちゃんの両親と同じように僕の親も共働きで

いつもご飯食べるときは一人だったんだ…
それが寂しくてね。。。



だから子供いっぱい作ってさ!!家族団欒みたいなのが憧れなんだ~♪
食べながら、今日学校であったこととか
色々と話したりね!時には恋の相談なんか乗ったりして…

休みの日はキャッチボールを。。


女の子だったら、かわいいお店とか色んなテーマパークへ連れて行きたいなぁ
夏美ちゃんも。。これでもう寂しくないでしょ?」




「……………。」











「あっ。。僕ばっかり熱くなったりして、ごめんね(笑)!


夏美ちゃんは……何人欲しい??」








「わっ………私は。。私も一人じゃ可哀想だから、
せめて二人は欲しいかな?男の子と女の子がいい!!」

平静を装いながら言ったが、内心震えていた。。




その表情を見ていた敏海が…
「顔色悪いよ?大丈夫??」







「…うん。大丈夫だよ!ただの貧血だから」

(大丈夫…気づいてない。。。)








「……少し、風に当たろうか。。?
夜の風に当たったら、少しは気持ちが楽になるかもしれないし…」


「…うん。。ありがとう!
久しぶりに、敏海くんと一緒に縁日へ行きたいな」






「フフッ……やっと名前で呼んでくれたね(笑)



実は。。意識を失ってたあの時
夏美ちゃんが『敏海くん!』って僕の名前で呼んでくれたのを思い出して


このまま死んでたまるか!って自分に言い聞かせて、病院でやっと目が覚めたんだ。
信じられないでしょ?自分でもビックリだよ。。。もう死ぬかと思ったんだ…











……えへへ(笑)名前で呼ばれるの。。やっぱりいいもんだねぇ~」



左手を差し出す彼を右手で受け止めた。。









それから二人は歩き出した

花火の音が鳴り響くなか
夜のお祭りの不思議な世界へと導かれて………
















お祭りから帰ったあと、久しぶりに夏美は香織と連絡を取った

あの日以来だろう…


敏海が生きていたこと。。
電話越しで、私と同じように喜んでくれた

一部始終を話し終え電話を切った………















あれから。。夏美からは何にも連絡がない

パッタリと皆の前から突然、姿を消してしまったのだ………




仕事先では、急な用事が出来たので、しばらく休暇を取りたいと言い残して
どこかへ行ってしまった。。。
























香織が大学を卒業した日のことだった。。

高校の時みたいに、しっかりと敬礼をして
卒業証書を受け取った姿が…皆を和ませた

高校が同じ母校の生徒は、懐かしんでいる様子だ



あの頃と全く同じで
今でも変わらない香織………














そんな香織を私は傷つけてしまった。。















卒業した帰りがけのことだった

突然、頬をたたかれたのだ。。




「なっ。。何する……」

香織は泣いていた。。。














「夏美!……………なんで、あのとき嘘をついたの?

いつまで私に黙ってるつもりだったの?
私が気づかないとでも思った??知らないとでも……?


いつまで。。いつまで隠し通せると思ったのよ!!こんな大事なことを!!!!!」

何故、怒っているのか全てを察した…







「香織だって…香織だって!
敏海くんは大丈夫だって嘘をついたくせに!!!」




「それとこれとは話が違うわ!?抱え込む重大さが全然違う!!!


なんで。。今まで一人で抱え込んだりしたのよ……

前に言ったよね?何かあったら、一人で抱え込まず
ちゃんと私に相談してよね。。と私そう言ったよね??





あの時…病院で会ったとき、夏美の様子が変だった。。

心配だったからその翌日…私、背格好が高いから夏美の母親になりすます事が出来て
看護婦さんに母だと言って特別に教えてもらったの!

そしたら案の定……『様子が変だった』という私の勘が当たってた





それからの夏美はすっかり人が変わったようになってしまった。。
苦手だった勉強を、何かで埋めようとするかのように我武者羅にやり続けて

勉強をするのは良いことだと思うけど、限度というものがあるわ!




まるで…何かに取り憑かれたみたいで、私…ずっと寂しかったわ。。。









何で何も言ってくれなかったの?そんなに私。。信用できない…??

今の自分じゃ…何も出来ないけど
せめて話してくれたら一人で抱え込むことにはならなかったはずでしょ?


何でこんな重大なこと、一人で抱え込んだのよ…



夏美の。。ばか……………」と両手で顔を覆った。。。









その日以来、香織とは一度も会っていない…




















やがて木枯らしが吹き始め、もうじき冬真っ盛りだ。。
肌寒く感じられ、時には人恋しくなるそんな季節……



夏美からはまだ連絡がない
敏海は今も、夏美のことを探している

かじかんだ手に息をはいて
(今度は逆になっちゃったな~(笑)今度は僕が探す番。。。)と心の中で思った














「あっ。。」



















「………!」と何者かが驚き
遠くからだから暗くてよく見えないが、逃げ出す黒い影が。。

交差点を曲がり、信号めがけて暗い路地裏を走っていく


「まっ待って!!!!!!!!!!」
























やっと追いつき、逃がすまいと手を掴む
ようやく息を整え…




「やっぱり…やっぱり。。夏美ちゃんだ…………ハアっ。。ハア…




やっと。。見つけた…ずっと探したんだよ?
こんな寒い中、今までどこに行ってたの??風邪引くじゃない。。。」


聞いたところによると、この近所の色んな場所にいただけで
どうやらお互いすれ違ってしまったらしい………

こんなすぐ近くにいても全然気づかなかった自分が
涙が出そうなくらい笑えてくる。。




「……どうして、敏海くんがここに?」


「さっき。。夏美ちゃんみたいな人を見かけたから、つい追いかける自分がいたんだ
そしたら、本当に夏美ちゃんで驚いた!要するに『本能』で動いたんだよ(笑)


同じように僕も『本能』で見つけちゃった(笑)……えへへ。。」




「………。」

しばらくの間、沈黙が続く。。






















そして突然、敏海の笑みが消えた
両手で夏美の肩を掴み……








「……………香織に怒られたよ。。





なっ、なんで………どうして。。。
どうしてこんな大事なことを今まで僕に隠してた!!!!!

やっと会えたと思ったら、何でこんなことになってるんだ!?



香織から全部聞いたよ?何で僕にも教えてくれなかったんだ!!!

もし知ってたら、僕はあんなこと言わなかったはず。。
夏美ちゃんの気持ちも知らないで…僕は。。僕は!!




一人で全部背負い込んで、これから先どうするつもりだったんだ……?
ずっと誰にも知られずに生きていこうとしてたのか??そんなの辛すぎるだろ。。。





そもそもどうして……どうして僕の前から突然、姿を消したんだ?
『何があっても僕から離れるな』そう君に言ったはずだ!!!………もう忘れたのか!?」


「…わっ。。忘れてなんかないわ……………!でも。。。」




敏海が怒った姿を夏美は初めてみた。。


生きているということを電話で香織に伝えた後、さりげなくこう言われた…

『普段は優しくて温厚な敏海だけど、怒るともの凄く怖いわよ?
覚悟した方がいいわ』と言われたのを思い出し…身の程を思い知った。。。




両手で肩を掴んだ手が震える。。
「でも………ってなんだ??


ずっとずっと、あらゆる所を探し回ってたんだぞ?
俺が…俺がどんだけ夏美のことを心配したか分かってるのか?!」と声を荒げる






「ごっ……ごめんなさい。。。心配かけて…本当にごめんなさい………。」
と消え入るような声で言った夏美を思いきり強く抱きしめる



「夏美ちゃんを。。
夏美ちゃんをこんな目に遭わせた奴を、僕は絶対許さない……


今すぐにでも殺してやりたい。。。」






その言葉を聞いた瞬間、敏海を突き放すように離してしまった




とっさに敏海の両腕を掴む…

「だっ。。駄目!憎んではいけないわ!!!!!


しかも殺すだなんて……
敏海くんの口からそんな言葉聴きたくなかった。。




だから、誰にも言いたくなかったのよ!!!今みたいになるでしょ?


……敏海くんにも香織にも
いつか気づかれるんじゃないかって、それを知られるのがずっと怖かったの!


恨んでは憎み…恨んでは憎みの人生は。。。そんなの私、絶えられない!
そう思うよりも、前向きに、これからの人生を生きた方がいいでしょ??






……だから言ったでしょ?
何も知らないまま生きていく方が幸せだって。。。





地震が起きて…2ヶ月が過ぎた頃に分かったんだから。。

子宮がなくなったのは、ただ運が悪かっただけで…少しはショックだったけど
それ以外は信じられないくらい魔法のように回復してたと聞かされたのよ?
奇跡だと言ってた!



敏海くんが思ってるより私。。今…幸せよ?弁護士だってなれたんだもの。

それに死んだと思い込んでたのが、実はそうじゃなくって
敏海くんとこうしてまた再会することだって出来たんだから!!

これ以上望んだら…バチが当たるわ……だから、いいの。。。



敏海くんは信じないだろうけど、あの人が治してくれたんだと思うわ……
だから私、今こうして生きてるの。。



助けてくれたあの人は、もうこの世にはいないけど

失ってしまったあの人の命に比べれば…そんな大げさな事ではないわ!
あれが無くったって生きていける!


それよりもお兄さんがもっと気の毒よ!私のせいで一人になってしまったんだから…
今頃。。刑務所でどうしているかが気がかりだわ!!





尚更…私のちょっとした出来事のせいで時間を犠牲にしてまで

私の事で沢山悩んで考えたりして欲しくなかったの!!
皆んな生きるのに精一杯だったから……誰にも迷惑をかけたくなかったのよ!」
と一気にまくし立てた




「地震のせいにするんじゃない!!!

ちょっとしたこと?違うだろ??
辛いときは辛い!と我慢しないで相談して欲しかったと、誰もがそう思ったはずだ!


もっと。。自分を大切にしろ!!!!!
……俺たちのことよりも、ちょっとは自分のことを心配しろ!?君の悪い癖だ!







さっき、誰にも迷惑かけたくないって言ったか?自惚れるな!!


夏美も辛いと思うけど、何も聞かされてない俺はもっと辛いよ…

夏美が苦しんでるのに…俺達は何も知らないまま、今までずっと生きてきたんだよ?
そのことに気づこうともしないで暮らしていったと思うと余計に辛い。。!



現に僕がそうだった…

香織から真実を知らされた時!
胸が張り裂けるようなこんな気持ちになったのは生まれて初めてだ。。



どうして…何で何も教えてくれなかったんだ!!!!!しかも流産だなんて。。。

あいつの子供だったんだろ……?ふざけるな!!」



全てを知られてしまった夏美は身がすくむ思いがした
「ごっ………本当にごめんなさい。。。
お医者さんから聞かされるまで、妊娠していたことすら全然気づかなかったの。

何もかも知らなかったの。。。



本当だよ…?信じて……………」






















「それはもう良いんだ……そんなことはどうでもいい。。


ごめんね?夏美ちゃん。。これでも僕、今…もの凄く自分に腹が立ってるんだよ??
どうしてあの時、守れなかったんだろうって。。。

そしたらこんな大事にはならなかったはずだ…怖い思いもさせてしまった。。




自分が許せない…許せないんだよ、夏美ちゃん。。。























それに僕はまだ見習いだけど、これでも今は医者なんだよ??
一人で抱え込まず…少しは頼って欲しかった!!












……香織から聞かされた後、すぐ病院へ行って
ありとあらゆる本や資料を調べてみたんだ。。

そしたらね『移植』をすれば望みはあると書いてあった…




癌で子宮を失った場合は、移植後も色々と戦わなくちゃいけないけど
君の場合はそういうケースじゃないから…

成功する可能性があるんだよ!夏美ちゃん!!!!!」



どこかで、かすかに聞いたことがある。。
『望み』はあると

(あぁ…あの時だ。。先生の言葉が言い終わらないうちに
走って出て行っちゃったんだ…確かにそんな言葉を聞いた)と夏美は思いを巡らしていた







「たとえ……たとえ。。望みがあったとしてもよ?リスクが高いと言われたわ??

………それがどうしても怖いの。。

手術を受ける事自体が、とても怖いの………未知との遭遇のようで凄く怖い。。。



どんな風に手術をされるのかが、とても怖い。。
移植ということは、子宮を私の身体の中に入れるということでしょ?

万が一。。私の身体が、
麻酔が効かない体質だったらって思うだけで身の毛がよだつわ。。



手術をこれから迎える私にとっては、
それがどういうことなのかが考えるだけで恐怖を感じるの…





お医者さんのこと。。信じてないわけじゃない…信じたいんだけど、


でもね。。怖いのよ……………尚更恐ろしくて怖いことなの。。。






怖いのよ…凄く怖いわ…………………。」

顔で覆いうずくまった夏美を、敏海はしゃがんでぎゅっと抱きしめた。。




「ごっ……ごめん!怖がらせるつもりはなかったんだ………怒鳴って悪かった。。

彼女を泣かせるなんて俺ってサイテーだな…許してくれ。。。









……ただ、一度よく考えてみて欲しい。。。僕たちのためにも」

その言葉の意味の重さが
痛いほど伝わった。。



















「……………ねぇ。。夏美ちゃん?知ってた??


プロポーズしたその翌日に突然消えたりするなんて、僕…凄く辛かったんだから。。。
何かあったのかと思ったよ??心臓が止まりそうだったんだから!





















だから、改めてもう一度言う。。










ずっとずっと、私の傍にいてください。











……僕も夏美ちゃんと一緒に戦うよ?二人なら心強いでしょ??

僕が勤めている病院は
ベテランの先生が多いから、安心して治療が受けられる…




だからきっと大丈夫だよ!僕が保障する!!ねっ。。?






返事は。。いつでも待ってるから…

たとえどんな決断をしようとも、夏美ちゃんが決めたことなら僕は賛成する
ゆっくりとよく考えて……………」































手の甲で涙を拭い、敏海の両腕を掴んで下を向く…
「……………わっ。。私も!敏海くんと一緒にいたいです…


死ぬまでずっと傍にいたいです。。。




黙って消えたりなんかして本当にごめんなさい!
敏海くんに合わせる顔がなかったの!!ずっと会わないつもりだった。。

でもやっぱり会いたくて…
この街から離れずにグルグル色んなところへ周って、色々と考えてたの


そしたらこうしてまた会えた。。。







とっ…敏海くんのほうこそ!
私の前から、突然いなくなったりしたら許さないからね!?
































もう……………私、迷わない!




私だって。。私だって!!敏海くんの子供が欲しいもん。。。


こんなに思われてるんだもの…
信じなきゃ…駄目じゃない……………





それこそ裏切ったら、本当にバチが当たってしまうわ。。


















……だから、私。。。手術を受ける!









敏海くん、私と一緒に戦ってくれませんか…?」

両腕を掴んだ手と身体中が震えている夏美を
敏海は『もちろんだ!一緒に戦ってやる』とでも言うように、優しく包み込むように抱きしめる






そして、おでこにキスをした。。
夏美の涙を手で拭い顔をじっと見る…


「/////!」
顔が赤くなっているのを見た敏海はこう言った

















「…確かに。。襲いたくなる気持ちも分からなくもないな~」
なんて今まで怒ってたのに呑気なことを言う




顔が膨れる夏美を見て…
「ごめん、ごめん!冗談だ(笑)本気にしないでくれ…









何でこう思ったのかと言うとね…赤くなってる顔が、とても可愛くてさ!
食べちゃいたいくらいだ(笑)

それに今みたいに表情がコロコロ変わる所なんかも凄く可愛い♪


それでつい。。冗談を言ってしまった…許してくれ」







さらに火照り、顔が赤くなる。。

まるでトマトが熟したようだった……


(。。私ばっかり…ずるい////
こんな顔を敏海くんに見られてしまうのが恥ずかしい……恥ずかしいよ。。。)



恥ずかしさのあまり口をつぐんだ。。


















その口に、今度は甘いキスをした。。
夏美は驚いて固まってしまい目を閉じた……

長い時間、唇と唇を合わせて


その内…舌も入れられて、また唇と唇を重ねる。。。




どれくらい時間が経っただろうか…
だんだん息が苦しくなった夏美は、「ごめん////!」と言って離れる。。










「悪い!!息。。苦しかっただろう?


すまない……理性を失ってた。。。ごめん、夏美ちゃん!」



首を振るのを見た敏海は安堵した






「ほんと。。すまない…本当に食べちゃうところだったんだ。。。

気づかせてくれて良かったよ、
君を危うく『窒息死』にするところだった…危ない危ない(笑)


しかも病院に顔向けできなくなるところだった。。救ってくれてありがとう!えへへ…







夏美ちゃんが僕のものになってくれたという事が、凄く嬉しくて
だからあんなことを…本当に窒息死するんじゃないかって驚いたよ。。ごめんね?」













「ううん。。謝らなくていいの!!

敏海くんは何も悪くない。。。離れた自分が悪いの…




わっ…私も凄く嬉しかったんだから!!!もう謝らないで……………ねっ?」















今度は夏美のほうからキスをした。。。

熱くとろけるような優しいキスを…



























逆に今度は、敏海の息が止まりそうだった。。


(……夏美ちゃんって、こんなに。。積極的だったっけ…?
口に出したら、この身が危ないから黙っておこう……………)と心に留めておいた。。。












http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-599.html
物語【平和 ~優しい奇跡~】(1)
http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-600.html
物語【平和 ~優しい奇跡~】(2)
http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-601.html
物語【平和 ~優しい奇跡~】(3)
http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-602.html
物語【平和 ~優しい奇跡~】(4)
http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-603.html
物語【平和 ~優しい奇跡~】(5)
http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-604.html
物語【平和 ~優しい奇跡~】(6)
http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-607.html
物語【平和 ~優しい奇跡~】(7)
http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-608.html
物語【平和 ~優しい奇跡~】(8)
http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-609.html
物語【平和 ~優しい奇跡~】(9)

テーマ:ショート・ストーリー
ジャンル:小説・文学

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